マンションオブマッドネス、シナリオ1におけるGM側思考

というわけで身内やゆるドミでマンションオブマッドネスやって未だに一度も勝ててないので、シナリオ1のそれぞれの真相ごとにどう行動するべきなのか考えてみた。
GM側のネタバレになるので、これから探索者をプレイする人、特にどういうことが起きるんだろうドキワクドキワクしたい人は見ない方が良い。





まず基本的な情報をまとめよう。

使用可能なマスターアクションカードは
モンスターを2マス移動させる《下僕に命じる》。
神話カード、トラウマカードを引く《邪悪な存在》。
手駒となるマニアックを呼ぶ《マニアックの攻撃》。
真相1Bの際に必要となる生体サンプルを集めるための《標本を集める》。
そして妨害の要である《抑えがたい衝動》。

神話カードは枚数が多いので紹介は省く。判定無しで効果を発生させるものは使いやすいということを覚えておこう。
トラウマカードは全シナリオ共通なのでこれまた割愛。
イベントカードは3-4-3-3-3で、最大16ターンプレイすることになる。
使えるモンスターはマスターアクションで呼べるマニアックの他にはイベントカードで登場するゾンビ、真相1Bで召喚するショゴスがいるが基本はマニアック。ゾンビは殺されてしまうと補充できないので慎重に酷使しよう。
こっから各真相ごとに動き方を考える。

真相1A

GMの勝利条件はイベントカードを引ききるまで逃げ切る、探索者の勝利条件はそれまでにリンチ氏を葬るという勝敗の分かりやすい真相。
これの場合は特に深く考える事無く全力で探索者の妨害、邪魔に専念して良い。ただし瀕死の探索者をすぐに殺すかどうかは考えよう。どうせ殺すなら奥に誘導してから殺した方が時間が稼げて良い。ただし縮退持ちのハーベイ教授などは放っておくとマニアックが一撃で殺されかねないので機会があったら即殺害して良い。もちろん目的カードがオープンなら躊躇わずに殺そう。また館の中に転がっているショットガンも割りと危険アイテム。
時間を稼いでいても、リンチ氏が見付かる前に肉体トラウマカードでパーティの戦闘力を削いでおきたい。体力が普通のマニアックより多いとは言え所詮人間であり、縮退・ショットガン・トミーガンといった高火力を叩き込まれるとリンチ氏も簡単に死んでしまう。
リンチ氏が見付かると《下僕に命じる》だけでは探索者から逃げられないので、《標本を集める》からの《下僕に命じる》で合計3マス動けることを最大限に活用すること。暗闇状態の部屋があるなら逃げ込んでも良い。ランタンはあらかじめ《抑えがたい衝動》で雑魚のマニアックに投げさせておくといい。

真相1B

GMの勝利条件はショゴスを召喚し、玄関から脱出させること。対する探索者は召喚されたショゴスを撃破するか、時間切れが勝利条件。
正直この真相でのGMの勝利は厳しい。
祭壇のあるマスから外までは7マス。《下僕に命じる》で移動していくと4ターンかかる。それに生体サンプルを捧げるためにマニアックを2回祭壇まで移動させなければいけないため、時間がかかる+マニアックが探索者の妨害に使えない+相手が経験者の場合真相がモロバレという大問題を抱える。
マニアックが祭壇に生体サンプルを捧げるのに仮に5ターンかかるとすると、二個捧げた時点で残り6ターンになっており、ショゴスはほとんど真っ直ぐに玄関に進まざるを得ない状況になる。
それに対して探索者側は館の中にエルダーサインが転がってるのと、グロリアの束縛やメアリーの聖水あたりがあるとショゴスを呼べても戻らされて麻痺らされてと割と泣きたくなる。
探索者の顔ぶれによっては、ショゴスを呼んで(=目的カードオープン)からの探索者の全滅狙いで動くのも考慮に。

真相1C

GMの勝利条件は探索者二人の殺害、探索者は館からの脱出が勝利条件。これテキストみると「探索者全員が〜」とあるから一人でも死んだらもう探索者は勝利条件満たせないんだろうか。できれば英語の原文読んで確認したいところ。時間切れは両者敗北。
このシナリオにおける重要な点は、
・イベントカード4枚目オープン(残3ターン)で玄関にロックパズルが掛かる
・手がかり1Cオープンで増援のソンビがPL数だけ出る
これによって、真相1Aだと思わせて館の奥に誘導しつつ、退路をゾンビで塞ぎ足止めをして玄関からなんとか逃げようとしたタイミングで鍵が掛かるという展開に出来ると美しい。
ただし斧でロックパズルは一撃粉砕でき、また難解とは言い難いレベルの鍵なので知識人がいると1ターンで解かれる可能性もあるので、その辺はあらかじめ殺しておくなりパニックで明後日の方向に移動させるなりで対処したい。
また、この真相の際に全力で探索者の妨害をして探索を滞らせると、『ゾンビは出てきてないけど玄関に鍵がかかる』という非常に間の抜けたことになって悠々と逃げられてしまうので、妨害は適度に。