たまには真面目な話

一昨日くらいだったかな、ついったーを見ていたら『電気料金不払い運動』というものを見た。
「なんだ、ブレーカーでも落として生活するのか男らしいな」と思ったら、電気は普通に使うけど金は払わない、という運動らしい。なんだそりゃ。
要約すると、『金を払う気はあるがお前の態度が気に食わない』という感じかな。
で、はあさいですか、やりたければやれば?というスタンスだったんだけど、ふと思った。
『公式サイトで「電気料金は、三ヶ月滞納しない限り止めることはできません」とあるけど、そんな規約あったか?』
昔ちょっと生活苦しかった頃、色々滞納してた時はあったけど確かに電気は止められにくい。ガスはすぐ止められるけど。
それでもそれは規約ではなく電気会社の人の情けだと思ってたんだけど、ここまで堂々と公言されているものなのか。
というわけでちょっと九州電力の公式サイトから規約のpdfを落として読んでみた。

パッと見で関係あると分かるのはV-36の「供給の停止」。(2)のイ、「お客様が料金を支払期限を経過してなお払われない場合」。あくまで支払い期限をぶっちぎってまだ払わない場合であって、具体的にどれだけぶっちぎったら停止するかは触れていない。それどころかV-36「供給の停止」のどこにも「三ヶ月」なんて期限は書かれていないのだ。
IV-29「料金の支払い義務および支払期限」によると、支払い期限の定義は支払い義務の発生した翌日から50日。二ヶ月も無い。
yahoo知恵袋であったこれの回答によれば、期限を過ぎても一月程度はまだ保つようだが、この程度では「三ヶ月滞納しない限り止められない」と言い切る根拠とするには弱い。規約に基づくなら二ヶ月でアウトだ。

他にも支払い期限を越えた際には遅集料金がかかる、最悪の場合は再度電気の供給をしてもらう際に保証金が必要になる可能性があるなど、電気料金不払い運動のサイトには書いていないことがいくつかある。
そういう運動をするというなら、どういうリスクがあるかまで説明して、それを許容できる人を集めてやるべきではないのか。
リスクを説明せずに甘言で人を集めて扇動するという人種ならもう何も言わないが。